骨盤を変化させて生き残る(?)

140119_1
恐竜は、骨盤の形状から大きく鳥盤目竜盤目の2つの種類に分けられます。

鳥盤目・・・骨盤が鳥の骨盤に似ている。
恥骨と座骨が平行に伸びている。
(大量の植物を消化吸収するスペース確保のため)
ほぼすべてが植物食。

竜盤目・・・骨盤はトカゲの骨盤に似ている。
腸骨、恥骨、座骨が別方向に伸びている。

紛らわしいのですが、鳥盤目は鳥の直接の祖先ではありません。一部の獣脚類(竜盤目)が、主な生活を樹上にしたことにより、後肢で枝や地面を力強く蹴るための強靭な筋肉を付ける必要があったと思われます。そのため、恥骨が後方に伸び、骨盤が鳥盤類型に変化したのです。
 このグループが鳥の祖先です。骨盤の形を変えて環境に適応したことも、中生代から新生代へと命を繋げることができたひとつの要因だと考えています。


Comments are closed.